ガラスを作る3つの原料とガラスの原料として追加される素材をご紹介します。

ガラスの原料となる3大素材~珪砂、ソーダ灰、石灰の特徴~

ガラスの原料

ガラスの原料イメージ

 

 

ガラスの原料は

  1. 珪砂(ケイシャ)
  2. ソーダ灰
  3. 石灰

の3点です。

 

上記の3点で幅広いガラスを作れます。
耐熱ガラスや強化ガラスも原料に大きな違いはなく製造工程の工夫でガラスの性能を高めています。琉球ガラスは色を付けるために金属を混ぜることもあり、基本になる3つの原料のものを加えて着色したり加工しやすくすることもできます。

 

大昔はソーダ灰ではなく、天然由来の成分を使っていた時期もあり、ガラスは高級品として扱われていました。ソーダ灰で代用できるようになってから、ガラス製造は世界中で普及して、庶民にも親しみやすいものになりました。

 

主要な3つの材料は石や砂など身近なものからできているので、加工するコストはありますが原価は非常に安いです。

 

 

ガラスを作る3大素材

珪砂(ケイシャ)

石英やシリカと呼ばれることもある、石を細かく砕いた砂です。
珪石という石を砕いて砂城にすることから珪砂という名称になりました。
珪砂の中の不純物を取り除くことで透明なガラスを作ることができ、ガラスの原料の中でも素材にもっとも直結する素材です。
紅石英(ローズ・クォーツ)や長い年月をかけて不純物が綺麗な層を作る「めのう」と呼ばれるタイプもあり、ガラス工芸では意図的に色が入った珪砂を使うこともあります。

 

ソーダ灰

ソーダ灰は無水炭酸ナトリウムのことで化学記号は「Na2CO3」です。
草木を燃やして出る灰がソーダ灰になり、そこから不純物を取り除くなどしてガラスの原料に使うソーダ灰を作ります。

 

石灰

鉱石を原料にした炭酸カルシウムで化学記号は「CaCO3」です。
ガラスになると酸化カルシウム(CaO)に変化します。

 

 

追加される素材

紹介した3つの原料のみでガラスを作ることもできますが、さらにプラスアルファの素材を使うガラスも多数あります。
ガラスの原料として追加される素材を紹介します。

 

鉛を入れたガラスを一般的に「クリスタルガラス」と呼びます。

輝きや光沢が増して屈折率も大きくなるなどガラスの見栄えをよくします。また成型する時も鉛が含まれている方が作業しやすいメリットがあり、ガラス工芸用の原料に適した素材です。
昨今は鉛を入れることで生じる環境汚染を問題視されています。
大手ガラスメーカーは鉛を使わなくしたり含有量を減らす取り組みをしていますが、ハンドメイドのガラス細工では少量生産になることから従来通りの鉛含有量で使われています。

酸化セリウム 薄い黄色にする
酸化エルビウム 薄いピンク色にする
酸化ネオジム 薄い青に着色し、ほかの色を消す働きもある
酸化マンガン 紫色にする
酸化銅 青色にする
水酸化アルミ ガラスの固まるスピードを弱めて加工しやすくする
炭酸カリ 溶接しやすくする
酸化亜鉛 ガラスの固まるスピードを弱めて加工しやすくする、光沢を出す
炭酸リチウム ガラスを溶けやすくする、耐久性が落ちるのでガラス工芸ではあまり使われない
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