戦後に世界屈指の高品質を誇るまでに成長した日本製の眼鏡は世界中から人気を集めています。

昔は高級品だった?眼鏡レンズの流通や歴史と当時の値段などについて

昔は高級品だった?眼鏡レンズの歴史

机の上においてあるメガネ

私たちの生活の中で欠かせない存在の眼鏡(メガネ)は、レンズにガラスを使われています。
昨今はプラスチックレンズの眼鏡も普及していますが、いまだにガラスタイプがスタンダートな物として定着しています。

 

現在は目が悪い人の必需品として普及した眼鏡ですが、昔は高級品で目が悪くても普通の人は買うことができませんでした。

 

今回の記事では眼鏡レンズの歴史について深く掘り下げてみました。

 

眼鏡レンズの歴史

レンズはエジプトや中国で紀元前から使用されていたといわれ、当時はガラスで作ったレンズや水晶などで太陽光を集めて火をおこす道具として活用していました。
眼鏡やルーペのような物を拡大して見る道具としては、13世紀後半にイタリアで発明されたと言われています。
14世紀にかけてイタリアからヨーロッパに眼鏡が普及していき、視力が悪い人には画期的なツールとして、眼鏡専門店ができるなど瞬く間に普及します。

 

しかし、当時はガラスを大量生産がすることが難しく、手軽に購入できない高級品として扱われていました。
一般庶民でも買うことはできますが、購入者の多くは繊細な作業をする職人系で、その他の人は眼鏡を欲しいけど高価な費用を出してまで購入する価値はないと捉えていたようです。

 

日本ではいつから取り入れられた?

本の上においてあるメガネ

1549年にフランシスコ・ザビエルが持ち込んだことが始まりと言われていて、当時は大名や将軍など限られた人だけが輸入品の眼鏡レンズを手にすることができました。
その後、江戸時代末期にかけてはヨーロッパや中国など幅広い地域の輸入品眼鏡が流通して、城下町の商店でも売られる代物として普及していきます。

 

国内で本格的に眼鏡生産が始まったのは明治時代からです。
当時も高級品ではあったものの、国内生産されたことで庶民でも頑張れば手の届く代物として普及しました。
繊細な作業をする職人はもちろん、文学に励む人からも必需品として定着します。

 

その後はハイスピードで普及していき、昭和初期の太平洋戦争が始まるころには視力が悪い人は眼鏡をつけるのが当たり前に変わりました。
戦後は低価格化が進み、眼鏡を手軽に買えるように変化するとともに、日本製の眼鏡は世界屈指の高品質を誇るまでに成長を遂げ、世界中から人気を集めています。

日本の伝統技が詰まった「江戸風鈴」

 

当時の眼鏡はいくらしたの?

江戸時代は輸入品しか存在しなく高級品として扱われていた眼鏡ですが、江戸時代末期には安い中国製の眼鏡が普及して、庶民でもお金を出せば手軽に買えるようになったと言われています。

 

古い資料によると、江戸末期には眼鏡を眼鏡を1両1分で購入した記録が記されていて、現在の物価とお金の単位に直すと8万円ほどです。
確かに高いですが、給料数ヶ月分のような大金ではなかったため、繊細な作業をする職人や視力の悪さに悩む人から高い需要を得ていました。

 

ちなみに明治時代に国内生産されると、眼鏡の価格は大幅に下落しましたが、現在でも明治時代のアンティーク眼鏡は5~10万円ほどのプレミアム価格で流通しています。
当時の眼鏡に高値が付くことを考えると、やはり明治時代でも現在に比べれば眼鏡は高級品で貴重な存在だったことが伺えます。

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